捨てられない部屋の中にて。

何だろう、もうすっかり、私が私でないよう。

何だろう、もうすっかり、何もかもに見放され、何もかもに置いてけぼりにされているよう。

置いてけボレイ!置いてけ亡霊。

 

ものすごい片付かない家にずっと住んでいたんですわ。この家に引っ越してもう3年ちょっとになるんだけどな。育休の間にもちまちま断捨離してきたんだけど、この自粛期間に盛大に断捨離が進み、やっと空白が見えてきた。

 

そうその書類の多さよ書籍の多さよ。これら、どのようにしてくれた良いか分からぬままここまできてしまった。やや35年も生きてくると大切なものもガスガス増えていくもんよのぅ。大切なものは大切なまま保存しつつ、片一方の頭ではこれ大切だけどもう二度と読まないのではないか?なんて思ったりもして、汗垂らしながら逡巡している。

 

自分らしさって何だっけナァと思うとき、私はやっぱりどんな音楽を聴いてどんな本を読んでいたかなのであって、そしてどこに旅に出ていたかなのであって、音楽もそこまでハマらない、本を読む時間もままならない、読んだとしても仕事関連の本、旅は相方に気遣ったり自粛やったりでままならない、そんな風にしていたら、いよいよ本当に自分が何であるかが分からなくなってきてしまったのでした。

過去の清算できてないから前にも進めないのだろうかなんて、つまらないこと考えながらクーラーのない部屋で汗を垂らしています。