全力でやりきったか?

今日は、転職を思い止まった話。

転職をする前に、やっておきたいこと。
それは、今の環境で最大限ゴネて、
やれることやりたいことを全力でやること。
自分の力を出しきること。
他人を利用しきること。
これらをやってからでも、
転職は遅くないんじゃないか、って話。

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転職なり社内で環境を変えるなりをしようと
思い立ってから1ヶ月半。

もう上司にどう思われてもいいや、と思い、
やりたくない仕事は全て断り、
出たくない定例ミーティングの参加も断り、
直属の上司を希望の人にしてもらい、
やりたい仕事をするために同僚をそそのかし、
やりたいことしかやらない環境を整えた。

その間に、
2社受けて、
1社は途中で面接を辞退、
1社は私の条件と合わず、落ちた。

社内での異動を探るために、
他の部署の課長と先輩に相談し、
他のグループ会社の課長と面談し、
他の部署に新設されるチームのリーダーに、
自分もチームに入れてくれないかと打診した頃、
ふと思ったこと。

転職先、異動先でやりたいことって、
今の環境でもゴネればやれるんじゃないか。
果たして、今の環境でやれることをやり尽くしただろうか?

働く条件とか裁量とか給料の意味では、
今の環境が一番いい。
ならばまずは今の環境でやり尽くすのがよいのではないか?

そう考えると、
私は今まで環境の愚痴を言ったり、
好きなやり方でできない理由を挙げたりするばかりで、
本当に好きなやり方で自分はどれくらいのものを作れるのか、
やったことがないことに気づいたのだった。

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こう思うに至ったのは、
転職先や異動先を探ってみて、
やれることを洗い出してみたら気づけたことだから、
転職活動や社内のいろんな人に相談したのは、
とてもよかった。

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こう思うようになってから、
適当にやっつけた仕事をやり直すことにした。

自分でもイマイチだなと思っていた
デモ用のアプリを作り直し、
自分でもイマイチだなと思っていた、
デモ用のビデオを撮影からやり直した。
ぐっとくるデモにするために、
提案先のサービスにリンクが飛ぶように設計し直し、
アプリのテーマカラーも提案先のコーポレーションカラーを採用した。
カッコいいビデオにするために、
カッコいいビデオの研究をしたし、
BGMもイメージ通りのものになるようこだわった。

こうして作り直したアプリを、
チームの人に見せていたら、
私にとってとても嬉しい話が舞い込んできた。
また、サービスデザインをやっているチームの人に、
作り直したアプリを見せていたら、
何の検証が足りていないのか見えてきた。

なかなか動かなかった歯車が、
少しずつ動き出した。

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転職や異動を本気で考えて動くことはとても大事。
新しいタイプの人に出会うし、
新しい視点も得られるし、
逆に、今の環境を別の視点で見られるようになるから。
膠着状態にあるなら、思いきって動くことも大事。

その上で、
今の環境や条件で思い切りやってみることも、
とても大事。

ってな話でした。